「あなたを愛している。」 「知ってる。」
繰り返し何回も言ってもらわないと不安なくせに、高耶はそう答える。直江は驚いたように、呆れたように、少しだけ目を見開き、そして笑った。 「お前のつむじって、左巻きなんだな。」 唐突にそんなことを言う。咄嗟に何の事だか分からなくて直江はまるで鸚鵡のように言葉をそのまま返した。
「左巻き、ですか?」
何を言ってるのかは分かったが、何故突然そんな事を言い出したのか直江には分からない。 「いや、別に意味はないんだけどな。」 と言った。
「高耶さんのつむじも左巻きですね。」 直江が口の端を釣り上げて高耶の背筋をそっと撫でる。
「数えてあげましょうか?」 高耶はいたずらな直江の手を押しのけると、軽く触れるだけのキスをした。
例えば、
「愛してる。」 「知ってますよ。」
直江は高耶の腰をキツく抱きしめて、クスクス笑いながらそう返す。 「ん・・・・。」
名残惜しそうに離れた二人の唇の間に銀の糸が結んだ。 「どんなに時が流れても、今と変わらずに愛している。」
耳元に流れ込む心地よい低音。 そして直江が返してきた濃厚な接吻に陶酔してぼんやりした頭で考える。
[終]
しんえ 著 [あとがき] ああ、砂吐きそう。なんかこの二人、チュウばっかしてるわ。 一応、高耶さんは直江にメロメロな設定(直江はもちろんです)。メロメロ・・・ですよね? ほのぼの書こうとしてたのに、書き終わってみれば、なんだかセクシーvv ところでホントにつむじの巻き方って個人差あるのかな・・・?<知らないで書いてる(爆) それにしても、なんと稚拙な文章なことか・・・。 とりあえず、しんえは逃げます・・・・。 |
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