続タカヤさんといっしょ
ピコ。ピコピコ。
「な、トロってかわいいだろ??」
「そうですねぇ。でも高耶さんのほうがカワイイですよ。」
「・・・・カワイイって言うな。」
リビングで二人、何をやっているかというとプレイステーションソフト「どこでも〇っしょ」である。
二人でやっているというか、高耶がやってるのを直江が横で見ているのだが。
直江はしばらく見ているうちに先日自分に鼻血を吹かせた高耶のセリフはこのソフトに感化されての事と理解した。
―――――しかし、あのときの高耶さんは本当に可愛かった。
ええ!!どんなところでも(爆)ナデナデしてあげますとも!
ああ、何故あの時俺は卒倒してしまったのだろう。あんなおいしい場面は滅多に無いのに。
いや。それさえ、あなたの策略だったのだろうか。
結局俺はあなたには勝てないというのか。
高耶さん、あなたは罪な人だ―――――
▲回転中
「ぶはははははは。」
ぼ〜〜っとしていた直江の耳に高耶の笑い声が入ってくる。
「高耶さん・・・変な声で笑わないでください。」
「だって、いつも見てる『セクシー高坂』TVでやってないのニャ、って・・・ぷぷっ。」
画面を見れば白いネコが困った顔をしてそんなことを言っている。
偶然の事とはいえ、恐ろしいことを言うものだ。
「こいつ、面白い事言うなぁ〜〜。」
ピコピコ。
『今気がついたんだけど、お部屋の天井に蘭丸っぽい形のしみがあるのニャ。こわいニャー。』
思わず天井を見上げる二人。
『タカヤの後ろに氏照兄っぽい人影が見えるんだけど・・・。なんでかニャ。』
思わず後ろを振り返る二人。
『小田原に四つん這いのまま時速80kmのスピードで車を追い抜いていく小太郎がいるんだって。』
「高耶さん・・・・。」
・・・・微妙に真実味があって怖いんですけど。
いつしか二人の表情は強張っていった。
[あとがき]
うう〜ん。このネタは「どこいつ」をやった人しかあんまわかんないのかな??
これはホントにトロに言われたんです。
そりゃあもう、大笑いしました。見てみたいものばっかで。
ちなみに小太郎は人間バージョンで想像しましたよ。
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