(おーのーれぇぇぇ、たかがドラ○もんのくせにぃいいいい!!) 自分が買った枕に嫉妬する男、直江信綱。
むろん夜の営み(爆)の後は疲れきって直江の腕の中で眠ってくれるのだが、いかんせん昼寝の時はそうはいかない。 「高耶さん、あなたは私よりドラ○もんの方がいいんですか」 いきなりの直江の台詞に、高耶は驚いて目を丸くする。
「何言ってるんだ、おまえ」 高耶は苦笑すると、ドラ○もんを抱いた腕と反対の手で直江の頭を抱き寄せた。
「馬鹿だな。おまえとドラ○もんを比べられるわけがないだろう?」
間近に見た優しい微笑みに、直江の心は一気に浮上した。
「そもそもおまえは犬で、ドラ○もんは猫じゃないか」 主君の深い愛は、今日も変わらない。
[終]
紅雫 著 [あとがき] 「KECHONIST」投稿作品第六弾です。 『20世紀最後のプレゼント』で「直江は何をプレゼントしたのか?」というご質問がありましたので、回答編を作ってみました。 直江がドラ○もんに勝てる日は来るのか? それとも一生景虎様の犬なのか? 全ては作者と読者の皆様の心次第(笑)。 |
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